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  • 問わず語り その5

    2022.09.24

    一つの繭玉から取れる糸は、長さが約1,21,5㎞だそうです。これを紡いで絹織物が作られます。着物を仕立てるには一反(幅約36㎝、長さ約12mが基準)の着尺地が必要です。

     

     

    その昔、私の幼い頃には生家で蚕を飼っていました。白く小さなお蚕さんはかわいくて、掌に載せて遊んでもいました。明け方に「カサカサ」と音がするので、不思議に思っていたのですが、それはお蚕さんたちが桑の葉を食む音だったのです。このお蚕さんが、やがて純白の美しい絹織物になるとは想像もできない年齢でした。

     

    小学校5年生の頃に見た、東宝制作の怪獣映画『モスラ』(1961年公開)の中に、蚕が繭を作る様子が詳しく描写されていました。

    「モスラ」は全長100mを超える架空の怪獣ですが、都内を破壊し尽くし、最後に東京タワーで糸を吐き出して巨大な繭を作り始めます。その際に首を8の字に振り動かしながら糸を吐き続けて、美しく整った繭の形にしてゆく様が印象的でした。

    この場面の発案者も、その昔に蚕の繭作りの様子を不思議に思いながら見ていたのかもしれませんね。

    そして、旧農林省蚕糸試験場等への綿密な取材がなされ、繭作りを忠実に再現したのかもしれません。制作現場の方々の職人魂を見るようで、その苦労が偲ばれます。

     

    前野まち子

  • 土曜日の習い事和裁コース募集

    2017.11.14

    中澤和裁師範学舎では、土曜日の習い事和裁コースの生徒を募集しております。
    興味のある方はご連絡下さい。

  • 土曜日習い事和裁コース

    2023.07.5

    月2回の土曜日習い事和裁コースでは単衣着物、浴衣、半襦袢と、みなさんそれぞれの課題に挑戦中です。そして「次の単衣の居敷当ては花柄にしたい」「フリルのついた裾よけを作りたい」「共衿に刺繡を入れたい」…などなど夢はふくらむばかりです。
    普段着としての着物を楽しんでいらっしゃる生徒さんのアイディアや情報に刺激を受けながら、いつもわいわいと授業をしています。

  • 塩瀬の名称について

    2021.01.31

    過日、教室で「塩瀬」の名前の由来が話題になりました。

    塩瀬は、厚地の羽二重で、細いたて糸に太いよこ糸を用いてよこ畝をあらわした織物です。現在では主に半衿や袱紗・名古屋帯などに用いられます。

     

    以前、筆者もその発行に携わった、北村哲郎先生の『日本の織物』(昭和51年発行:源流社)には「塩瀬という名称の由来は残念ながら未詳です」と記されています。及び、寛政2年(1790)刊の『絹布重宝記』によるとこの頃には盛んに製織されていたとあります。

     

    また、『織物体系-標本と其解説-』(昭和5年発行:寶文館)には、当時の白い塩瀬の実物見本生地とともに「経糸は生糸二本乃至三本を引揃へ糊付して用ひ、緯糸は生糸十二本乃至二十本引揃へて平織に織る塩瀬は経糸の密度羽二重より多く緯糸太く緯糸は直線状をなし経糸にて全く包まる。用途は帯地帛紗羽織等、産地は京都市桐生市等、巾は九寸五分のもの又は一尺八寸のものあり。」と記されていますが、名称の由来までは触れられていません。

     

    さらに、石崎忠司著『和服地-実物と解説-』(昭和46年発行:衣生活研究会)には、「塩瀬」と「羽二重塩瀬」の2項目が設けられていますが、残念ながら名称の由来は書かれていません。

     

    最後はネットで検索してみました。

    日本で初めて餡入りの饅頭を作ったされる林浄因(1349年中国から来朝)が初代の「塩瀬総本家」も関わっているかとも思われますが、『きもの館 創美苑』のきもの用語大全によると「塩瀬の名称は、千利休の袱紗所であった塩瀬九郎右衛門の名からつけられました」とあります。

  • 変革(あるいは逆転の発想)その1

    2020.03.15

    若い今、技術を修得して老後に備えませんか?

    老後のための貯蓄2,000万円よりも、若い時に一生ものの技術を身につけて、老後を楽しみましょう。

  • 変革(あるいは逆転の発想)その2

    2020.07.23

    ゆかたのお仕立てが最盛期を迎えています。絞りの生地や近江上布が流行なのでしょうか、今年は特に目立ちます。

    コロナ禍の影響で、手作りらしいマスクを世界中で見かけるようになりました。5月にイギリスの知人から現地でのマスク不足の知らせがあり、両面に絹を使った手作りマスク12枚を送りました。伝統的な小紋地やワンポイント柄を利用し、イギリス人向けにやや大きめに作ったのですが、とても好評でした。
    暑い季節には、ゆかたと共布のマスクはいかがでしょうか。裏地には綿素材を使います。
    また、寒い季節には羽織やコ―トと共布のマスクもお勧めです。防寒や風邪対策にも役立ちそうです。

    先行き不透明な状況ですが、「ファッションアイテム」の一つとして、マスクを積極的に楽しみましょう。

  • 夏の絽の振袖

    2021.08.31

    連日の猛暑で、着物を楽しもう!とはなかなかなりにくい昨今です。
    そんな中、インターネットで見かけた絽の振袖に目をうばわれました。
    ひとときの清涼感を思わせる淡い水色に華やかな模様、金彩や金駒刺しゅう。盛夏に振袖を着る機会は本当に少なく、なんて贅沢!と感動しました。
    最近ではお仕立てすることはほとんどないと思われますが、とても素敵でした。
    着物が心地よく楽しめる秋の訪れが、待ち遠しい今日この頃です。
    K.I.

  • 夏季休暇

    2018.07.25

    中沢和裁師範学舎は、下記の日程でお休み致します。

    8月11日(土)〜8月15日(水)

  • 夏季休暇のお知らせ

    2017.07.26

    中沢和裁師範学舎は、下記の日程でお休みいたします。

    8月10日(木)〜8月16日(水)

  • 夏季休暇のお知らせ

    2019.07.30

    中沢和裁師範学舎は、下記の日程でお休み致します。
    8月10日(土)〜8月18日(日)

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