「十三参り」とは、京都で子どもが数えの13歳になったときに、知恵や福徳が授かるようにと盛装して、嵯峨法輪寺の虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に参詣する風習とあります。
昔の成人式は、男子は数え年15歳ごろ女子は13歳ごろでしたので、男女ともに13歳が人生儀礼の一つの大きな節目で、成人式を迎える前段階の重要なものと考えられていたようです。
男子は紋付羽織袴姿で、女子は並幅一反の布で大人用の大裁(本裁ち)の着物を仕立て、肩揚げをします。この十三参りが済むと、「大人の仲間入り」を意味する肩揚げの外しが行われます。
無事に成長した子どもの愛らしさを、着物が飾ります。