急に寒くなりましたが、着物を着るには丁度良い季節の訪れとも言えますね。
中沢和裁では例年になく七五三御祝い着の揚げ取りのお仕事をたくさんいただいていますが、みなさんの七五三の思い出とはどんなものですか。私の七歳の祝いの思い出は、七五三の当日まで一生懸命伸ばした髪を美容院で結ってお化粧をしてもらい、きれいな着物を着せてもらったのが嬉しかったことをよく憶えています。
和裁の修行を始めてから6年目のこと。ホテルニューオータニでの着物ショーで、自分が縫った三歳の被布をキッズモデルが着用して舞台を歩いているのを見た時です。我が子が七五三を迎えた気持ちになってしまい、思わず涙が出たことが忘れられません。キッズモデルが着た時ですらこうなのですから、本当に我が子が七五三を迎える時の感慨はひとしおなのでしょうね。
多くの方々の着物の入り口でもあり、節目である七五三の思い出が素晴らしいものになりますよう願っています。
洋子