先日、コピー機の定期点検に訪れた方が、壁に貼ってあるカレンダーに書いた「うそつき」にびっくりされて、その意味を尋ねられました。「うそつき襦袢」をご依頼先にお納めする日時をメモ書きしたのですが、初めて目にする方には(!?)だったのでしょう。
うそつきとは、袖と裾よけ部分だけ襦袢地で作り、胴の部分は木綿や綿ネルなど他の生地で作ったものです。村林益子先生の『続 ます女きもの手控え』(発行:源流社)によると、昔は「こじき襦袢」とも呼ばれていたそうです。余り布などをつなぎ合わせたりして胴部分を作り、袖だけ長襦袢を着ているように見せたので「うそつき」と言うようです。女優の杉村春子さんも愛用されていた由。
先述のご依頼先へは、今回3点の「うそつき」をお納めしました。いずれも二部式で袖と裾よけはしゃれた柄の襦袢地、胴部分はサラシ。そして、袖を簡単に取り替えられるようにマジックテープで付けました。
これからの季節、「うそつき」なら着くずれもしにくく、胴部分も気軽に洗うことができて重宝することでしょう。
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ゆかたコース 入学金不要 1回2時間5,300円 (税込)
着付けコース 入学金不要 1回2時間3,800円(税込)